【書籍】「虐殺器官」

「虐殺器官」は伊藤計劃氏のデビュー作であり、数年前に話題になった一冊。2015年に劇場アニメ化が決定され、再び注目されているSF小説です。

weapon-424772_1280.jpg

前から何度も読みたかったのですが、やっと手に取ることが出きて読み終わりましたので簡単にレビューです。
あ、本記事にネタバレは入れません。
とっくにストーリーはネット上に出ていますし、読まずに楽しみにする方もいると思いますので。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

■ストーリー

アメリカ軍に所属する主人公は、内密に渡されるターゲットを世界中で暗殺してまわる日々を送っていた。
しかし、何度もリストには挙がるものの逃す男が存在する。そして、その男の行く先では内戦が勃発し、虐殺によって幾千もの生命が失われるのであった。
主人公は暗殺指令を受けて世界を股にかけてその男を追跡する。
その男は何を目的として、また、どのようにして虐殺を引き起こすのか…?
歴史に残されてはいけない暗殺者の一人称視点で語られる近未来の戦場。それは社会が生み出した地獄なのか、それとも人類が生まれ持つ地獄の具現化なのか…

■読了して

冒頭から血生臭い戦場に引きこまれ、一気に最後まで読み切ってしまいました。数日かけてゆっくり読むことすら許されず、半日で駆け抜けました。
作者は34歳という若さでこの世を去った伊藤計劃氏。
あとがきによれば、この小説は抗癌剤治療を受けた直後の約10日間で書き上げられたとのこと。
ある意味で、迫り来る死と対面し、避けきれないと覚悟した人物でないと見えてこない世界。それを伊藤氏は小説という形でこの世に遺したのではないでしょうか。
実は、小生が伊藤計劃氏の作品を読むのは2作目です。1作目はメタルギアソリッド4のノベライズ版で、そのときは作者のことは気にせずに、ゲームから手に取ったのでありました。
混沌とした近未来を舞台にした作品が好きな方は、きっと気にいるのではないでしょうか。「攻殻機動隊」シリーズや「劇場版パトレイバー2」などと似通って、さらに戦場の臭いが立ち込める一本です。
今年に劇場アニメ化されるとのことなので、そちらが楽しみになりました。
しかし、原作に忠実に作ったら、かなり過酷で過激な描写の連続になりそうです。どこまで小説の世界観が表現されているのかが気になりますね。

■作品情報

発行:2007年
著者:伊藤計劃
お気に入り度:★★★★★
Amazon:

関連コンテンツ

関連コンテンツ

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

フォローする