AppleがWeb社会に変革を起こす?

いよいよAppleの新製品お披露目会が日本時間で明日の深夜に迫ってきました。
今年は順番でいけばiPhone6のマイナーチェンジ版の「S」が出ると予想されています。
「iPhone6 S」と「iPhone6 Plus S」には感圧式タッチディスプレイを搭載するとか、カメラ性能がアップするとか、色々な噂が世界中から出てきて賑わせていますね。

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そんな毎年恒例のイベントとなっている新型iPhone発表会ですが、同時にiOSのバージョンアップも正式に発表されます。
そして、今回リリースされるiOS 9でAppleはウェブ広告業界へ殴りこみを掛けるようです。

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■あまり紹介されていないiOS 9の新機能

今秋に正式リリースとなるiOS 9の主要な機能は既に発表されているので、もう知っている方も多いかもしれません。
Appleの公式HPでも既にプレビューページがあって、メモアプリの強化やiPad用のマルチタスクと画面分割などが紹介されています。
Apple – iOS 9
iOS 9には、あなたの毎日に役立つ進化が満載です。アプリケーションはより欠かせないものになり、iPadの新しいマルチタスキング機能で作業は一段とはかどります。Siriにできることはこれまで以上に広が …
Apple公式のiOS 9プレビューページ

でも、それ以上にインパクトが大きいと思われるものの、紹介されていない新機能があります。
それは、標準ブラウザのSafariでページ上の広告等のコンテンツをブロックする機能です。
この機能はデフォルト設定ではなく、プラグインとしてユーザーが追加インストールする必要があるとのレビューが出ていますす。
ですが、広告が表示されないのでページの読み込みスピードが速くなり、通信料も削減できるので導入する人は多いでしょうね。
Appleの開発意図としてはユーザーの体験向上のようですが、広告収入を頼りにしているブロガーやニュースサイトはビジネスモデルの転換を迫られかねないですね。
そして、何よりも打撃を受けるのはネット広告界の巨人、Googleです。

■Googleも黙ってはいない

Googleの収益モデルは広告に大きく依存しています。その比率、なんと89%!(2014年第4四半期)
確かに、世の中のサイトにはGoogle AdSense経由のバナー広告が溢れかえっていますし、掲載する側からしても非常に導入しやすいWeb広告です。
PCのブラウザでは広告ブロックはアドオンとして何年も前から普及していました。しかし、iPhoneやiPadでウェブを閲覧する人はSafariにその機能がなかったので、そのまま表示されていました。
これではAppleとしては全く美味しくないですよね。
だって、Appleが販売した端末で世界中の人がWeb広告を閲覧しているのに、その広告料はAppleには全く入ってこないのですから。
そもそもAppleは収益の7割ほどをハードウェアの販売で手にしています。さらに、App StoreやiTunesの販売手数料やアプリ内広告料も大きいので、Web広告には注力していなかったと思われます。
では、自分の手元にお金が落ちてこない広告があるなら消せるようにしてしまえ!というのが今回のAppleの方針のようにさえ思えてしまいます。
この動きに対抗してGoogleは広告ブロックを回避するコードを早速、公開しています。
GoogleがiOS 9の広告ブロック機能を無効にする方法を公開 – GIGAZINE
暗号化されたプロトコル・HTTPSの使用を推奨しているGoogleが、「HTTPS方式を採用していない広告をブロックする」というAppleの新しいセキュリティ機能を無効にするコードを公開しました。 …
GoogleがiOS 9の広告ブロックへ対抗策を公開|Gigazineより

そりゃ、黙っていないでしょうねぇ。

■気付けば無料が当たり前になったWeb社会

インターネットが普及する前は購読契約をしたりしないと読めなかった新聞記事が、今では各新聞社の公式ホームページで閲覧できるようになりました。
また、音楽もCDを買わずにYouTubeなどでアーティストの公式チャンネルで視聴できます。
どれもWeb広告のおかげなんですよね。
今まで購読者や視聴者からもらっていたお金を広告経由で得るようになっただけなんです。
そして、誰もが気軽にアクセスするのに用いるモバイル端末は重要な存在です。多くの無料ブログサービスがモバイル版の広告を手放していないことからも、その重要度が計り知れます。
ですが、そのビジネスモデルを一気に崩しかねないのがiOS 9に搭載されるコンテンツブロック機能。
今は無料で利用できているWeb上のコンテンツやサービスが有料化することだって避けきれないかと思うんです。

■ユーザーにも意識の変革が迫られている

でも、そもそも『なんでも無料で手に入る』という認識自体が間違っているのではないでしょうか?
十数年前までは誰もが当たり前に自腹で払っていたコンテンツやサービスの対価を、ここ最近は見えない形で払ってきたことをユーザー自身が自覚しないといけません。
「見えない形で支払う対価」がチラチラと表示されるWeb広告であり、Cookieなどで知らぬうちに提供されていた興味などの個人情報でした。
それらをユーザーが自身の意思で提供を拒むのであれば、それに代わる対価を支払わないといけない。
非常に合理的で納得のいく行く末であると私は思います。
広告も表示させず、閲覧者情報も渡さずにコンテンツだけを受け取るのは、店先に並んでいる商品を万引きするのとあまり変わらない行為なのかもしれません。

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一方で、ユーザーが望まない広告を表示させ続け、一方的に閲覧者情報を抜き取っている広告掲載者がいることも事実です。
大人向けのアダルトな広告が画面に大きく表示されて、公共の場や子供の前で気まずい思いをする経験は誰にだってあると思います。
Appleのコンテンツブロック機能は、今のWebに対するビジネスのあり方やユーザーのあり方を再度問いかけるようにも感じられます。
有料化など対策のできる余力のあるコンテンツプロバイダーは良いかもしれませんが、個人のブロガーやアフィリエイターは大変かもしれません。
かくいう、このブログにもGoogle AdSenseを掲載しています。ですが、収入なんて3ヶ月で牛丼一杯分にもならないので私はあまり困りませんけどね…

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